酸い
すい
形容詞頻度ランク #7912 · 青空 234 例
標準
sour
文例 · 用例
{1}『船頭部屋』に「ここも都の辰巳とて、喜撰は朝茶の梅干に、栄代団子の角とれて、酸いも甘いもかみわけた」という言葉があるように、「いき」すなわち粋の味は酸いのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
野も、畑も、緑の色が、うれきったバナナのような酸い匂いさえ感ぜられ、いちめんに春が爛熟していて、きたならしく、青みどろ、どろどろ溶けて氾濫していた。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
芥取車の上には半年の間捨て置かれた廢物が堆く積まれて甘酸い香をふりまきながら、物うげに脚を運ぶ老馬に牽かれて行く。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
眠さうな音を立てゝ窓際でまはつてゐる蠅取機の甘酸い香を離れて解剖臺の方に飛んで來る蠅の數はふえた。
— 有島武郎 『實驗室』 青空文庫
世の中の酸いも甘いも味わい尽した人の、確実な性格の裏付けの上に、なお純良性が残り、素朴性が保留されている、そういう性格の味わいの現れが本当の尊い童心であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
お涌はそういう気持ちで喚く時、脊筋を通る徹底した甘酸い気持ちに襲われ頸筋を小慄いさせた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
人參も、干瓢も、もさ/\して咽喉へつかへて酸いところへ、上置の鰺の、ぷんと生臭くしがらむ工合は、何とも言へない。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
青酸い滋味が漿液となり嚥下される刹那に、あなやと心をうつろにするうまさがお絹の胸をときめかした。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
作例 · 標準
このレモンは酸い味が強く、そのまま食べるのは難しい。
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年老いて、物事を酸い目にみるようになった。
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「あら、この梅干し、すごく酸いね!思わず顔がゆがんでしまったわ。」
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