酸っぱい
すっぱい
形容詞頻度ランク #33958 · 青空 179 例
標準
sour
文例 · 用例
誰も、ごぞんじ無いのだ、と私は苦しさを胸一つにおさめて、けれども、その事実を知ってしまってからは、なおのこと妹が可哀そうで、いろいろ奇怪な空想も浮んで、私自身、胸がうずくような、甘酸っぱい、それは、いやな切ない思いで、あのような苦しみは、年ごろの女のひとでなければ、わからない、生地獄でございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
それから尾根を伝わって、下り気味になる、ちょいちょい小さく尖った山稜は、大波の間に、さざ波をだぶだぶ打ち寄せたようで、爪先が上ったり下ったりする、石の皺には、黄花の石楠花が、ちらほら咲いている、この花の弁で承けた霧の雫を吸ったときは、甘酸っぱい香気で、胸が透いた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
酸っぱい鼻もちのならぬ腐肉の匂いと、線香の煙がもつれあって、嗅覚を打った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
女の柔かい肉体が血と、酸っぱい臭いを発しつゝころがっていた。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
乾きかけたオヴァオールから酸っぱい汗の臭いが蒸れ立って何とも云えぬ。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
錐を引いたと同時に去って行く痛みの尾のいおうようない甘酸っぱいひりひりした感覚の中に、うっかり閃いて来る心象は橘屋の娘のことでなければ富士の白い姿であった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
どうせにごり酒だから濁ってゐるのはいゝとして酸っぱいのもある、甘いのもある、アイヌや生蕃にやってもまあご免|蒙りませうといふやうなのだ。
— 宮沢賢治 『税務署長の冒険』 青空文庫
ドッドド ドドウド ドドウド ドドウ、 甘いざくろも吹き飛ばせ 酸っぱいざくろも吹き飛ばせ ホラね、ざくろの実がばたばた落ちた。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
作例 · 標準
このレモン、顔が歪むくらい酸っぱいね。
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「うわっ、この梅干し、酸っぱいけど癖になる味だわ」
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ドレッシングをかけすぎたのか、サラダが少し酸っぱすぎる。
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