がに股
がにまた
名詞名詞-の形容詞
標準
bowlegs
文例 · 用例
」 と、私は気づいて、慌てゝ駈け戻らうとしたが、駈けるどころか、兜の両端を盥を被つたやうに両手でささへたり、スキーを穿いた脚のやうに毛靴の足どりを気遣つたりしながら、辛うじてよた/\と、がに股の醜態で歩みを運ぶより他は手もなかつた。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
あとの方の男は、退職大尉と呼ばれた人物で、年は四十がらみ、みっともないほどのアバタ面で、アラビア人みたいに髪の毛が縮れて、猫背で、がに股で、肩章のない軍服を着て、胸のボタンをはずしている。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
彼は文人でも官吏でも、誰か親しい人に会いたいものだと思いながら、眼尻を下げやや俯向き加減で通りの真中をがに股で歩き出した。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
或は彼自身が云っているように、本当に柔道初段以上のために広過ぎる程の肩が凹み込んでいるのかは知らないが、がに股はあの妙な電信柱を知るようになって以来のことだった。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
玄竜は再びどこといった目当てもなしに、がに股の足を重そうに引きずりつつ捜し廻った。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
玄竜はけらけら笑いながらがに股を懸命に泳がせて意地悪く追いかけ始めた。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
座業の人に猫背がに股というのをよく見かけるけれども、師匠にはその気すらみえない、痩せて小柄な体躯をいつも端然と持して、長い仕事中にもそれを崩すということがない。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
」 庫裡の、上りがまちに、腰を下ろして、いずれ、悪徒らしいかごかきを相手に、これも寒さ凌ぎの、冷酒をかぶっていた、がに股の吉が――「たれだ?
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、がに股の歩き方が恥ずかしくて、いつも内股を意識していました。
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武道をやっている人は、重心が安定しているからか、がに股で立つことが多い。
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新しいブーツを買ったけど、私の少しがに股の足には合わないみたい。
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