蕩ける
とろける
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #38903 · 青空 30 例
標準
to melt (and become soft or liquid)
文例 · 用例
こんな時には、肌が蕩けるのだって言いますが、私は何んだか、水になって、その溶けるのが消えて行きそうで涙が出ます、涙だって、悲しいんじゃありません、そうかと言って嬉しいんでもありません。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
心は忽ち蕩けるが、それで、煙草の煙の吹き方まで可成眞面目腐つてやる。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
女の前に出ると、処嫌はず気取ツた身振をする、心は忽ち蕩けるが、それで、煙草の煙の吹き方まで可成真面目腐ツてやる。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
とにかく美人で、蕩けるような綺麗な声でその上お芝居がうまい。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
忽ち香炉の口からは、糸のような煙りが立ち昇り、身も魂も蕩けるような美妙な匂いが館一杯、隅々にまでも漂って行った。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
何という柔らかな柔らかな蕩けるような妻の声であったろう。
— 橘外男 『陰獣トリステサ』 青空文庫
勿論、新次郎は総身がとろけるほどに嬉しかった。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
母と娘とは、この正月の宿さがりに逢って、それから幾らの月日を経たのでもないが、見る度ごとに美しくなりまさって行く娘の若い顔を、母はとろけるような眼をしてうっとりと見つめていた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
作例 · 標準
オーブンから出したばかりのピザの上で、濃厚なチーズがとろりと蕩けて芳醇な香りを放っている。
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口に入れた瞬間に蕩けるような高級和牛のステーキは、まさに一生に一度の至福の味わいだ。
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夏の炎天下の車内に放置されたチョコレートが、包装紙の中で跡形もなく蕩けてしまっていた。
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標準
to be enchanted (by)
作例 · 標準
恋人に甘い言葉を耳元で囁かれ、彼女は幸せな気分で心が蕩けるような感覚に陥った。
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お風呂上がりに最新のマッサージ機に体を預けると、日中の疲れが蕩けるように消えていった。
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祖父は孫娘の無邪気な笑顔を見るたびに、頬が蕩けそうなほどデレデレになっておもちゃを買ってくる。
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