温み
ぬくみ
名詞
標準
warmth
文例 · 用例
北國の旅人はその自然に對して何等の親しみも温みも感じることが出來ない。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
取りだしてみると自分の膚の温みがそれに沁みついていたのに気がついた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
すぐ拾い上げはしたが、自分の膚の温みはあの手紙からは消えているなと園は思った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
当てもないままに、赤井はひょこひょことさまようていたが、やがて耳の千切れるような寒さにたまりかねたのか、わずかの温みを求めて、足は自然に難波駅の地下鉄の構内に向いた。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
ふと見れば何らの贄ぞ、わが膝は眩ゆきばかり乱髪の女人に温み、華奢ながら清き容顔夢みるか、青うゑまひぬ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
さて負はれ、のびあがり、見ゆと見ゆとし我が言へば、なよあはれ、五十年の昔の温み、よろぼふ腰に力を撓むる。
— 北原白秋 『夢殿』 青空文庫
それでも、ひしゃげた鉄瓶が、触れば周りの疣々がまだ温みかけたばかしである。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
これくらい多量に焼くうちには何の温みも飛び去ってしまうであろう。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
焚き火のぬくみが、冷え切った体にじんわりと染み渡る。
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彼女の手のひらには、優しさとぬくみが感じられた。
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使い込まれた木製の家具には、独特のぬくみがある。
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