竪物
たてもの
名詞
標準
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文例 · 用例
この人の下宿している高いたてもののつづきのせまい通りは、おまけに朝から晩まで、日がかんかんてりつけるようなぐあいにできていて、これはまったくたまらないことでした。
— SKYGGEN 『影』 青空文庫
ただ、れいの外国から来た学者のすまいの、ちょうどまん前のたてものだけは、いたってしずかでしたが、やはり住んでいる人はあるようで、バルコニには花がおいてありました。
— SKYGGEN 『影』 青空文庫
たてものは大きいが、悪いところだね。
— 太宰治 『佐渡』 青空文庫
工兵隊は引つづき毎日爆薬で、やけあとのたてもののだん片なぞを、どんどんこわしていました。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
そも/\この「コリゼエオ」は楕圓なる四層のたてものにして、「トラヱルチイノ」石もてこれを造る。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
あかい服の男たちにつれられて、大きなたてもののなかにはいり、ながいひろい廊下をとおって、ちいさな中庭にでました。
— 豊島与志雄 『銀の笛と金の毛皮』 青空文庫
そして、わたしは生まれてはじめて、こんなに美しく、かざりたてられた、たてものの中を見たのです。
— 小川未明 『はたらく二少年』 青空文庫
ふだんは、風のふきすさぶたてものの外に立って、五|色にかがやくネオンをながめながら、中からもれる、たのしそうな音楽や心のうきたつような歌にききほれるだけで、煉瓦のかべをへだてて、そこには、どんな世界があるのか、想像することもできなかったのでした。
— 小川未明 『はたらく二少年』 青空文庫
作例 · 標準
格式高い茶室の床の間には、有名な禅僧が書き記した力強い墨跡の竪物が掲げられている。
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実家の蔵を整理していたら、箱に入った古い竪物が数本見つかり、専門家に鑑定を依頼することにした。
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「この竪物、今の季節にぴったりの言葉が書いてあって、部屋の空気がピンと張り詰めるね」
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