進上
しんじょう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
giving
文例 · 用例
三年ほど前に、私は聊斎志異の中の一つの物語を骨子として、大いに私の勝手な空想を按配し、「清貧譚」という短篇小説に仕上げて、この「新潮」の新年号に載せさせてもらった事があるけれども、だいたいあのような流儀で、いささか読者に珍味異香を進上しようと努めてみるつもりなのである。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
使者の口上は、明日路ははや敵の領分にて候、当地のそれがしが柴の庵、何の風情も無く侘しうは候が、何彼と万端御意を得度く候間、明朝御馬を寄せられ候わば本望たる可く、粗茶進上|仕度候、という慇懃なものであった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そうすると傍に居た娘が口を添えて、大層お気に入ったご様子ですが、お気に召しましたのは其盃の仕合せというものでございます、宜しゅうございますからお持帰下さいまし、失礼でございますけれど差上げとうございます、ねえお父様、進上げたっていいでしょう、と取りなしてくれた。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
廂へ張って、浅葱に紺の熨斗進上、朱鷺色鹿の子のふくろ字で、うめという名が一絞。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
八橋一面の杜若は、風呂屋へ進上の祝だろう。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
新盆に、切籠を提げて、父親と連立って墓参に来たが、その白張の切籠は、ここへ来て、仁右衛門|爺様に、アノ威張った髯題目、それから、志す仏の戒名、進上から、供養の主、先祖代々の精霊と、一個一個に書いて貰うのが例でね。
— 泉鏡花 『縁結び』 青空文庫
そしたら喜んで進上しますといっとりますばい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
あれは喜んで進上申すと、このY君にもいうときました。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
お世話になった方へ、感謝の気持ちを進上する。
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この度は、貴重なご意見を進上いただきありがとうございます。
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陛下に珍しい献上品を進上した。
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