韜晦
とうかい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
concealing one's talents, status, intentions, etc.
文例 · 用例
即ち、この明智は芸術家芥川氏の武器であり、甲冑であり、時には自分を鮮に韜晦させる面紗である。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
氏が妙に空虚に張った声の内容には、何か韜晦する感情が、潜んでいるようにも感ぜられた。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
殊に彼自身、二十余歳まで眼に国語を知らず、郷党に笑はれたなどと韜晦して人に語つたのが、他人の日記にもしるされてあるので、一層この間の彼の文学的内容生活は、他人の不思議さを増させた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
ハムレットさま、そんな浅墓な韜晦は、やめて下さい。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
見るべし、支那の君子の言葉もいまは、詐欺師の韜晦の利器として使用されているではないか。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
強く、世間のつきあいは、つきあい、自分は自分と、はっきり区別して置いて、ちゃんちゃん気持よく物事に対応して処理して行くほうがいいのか、または、人に悪く言われても、いつでも自分を失わず、韜晦しないで行くほうがいいのか、どっちがいいのか、わからない。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
まことさかしらに、かく喋々しますけれども、その喋々しているわたくしの人生のいどころは、笑止にも地下三尺の韜晦の穴で、解脱の長刀を揮ってみてもそれは現実の戦場へは刃尖の届かない盾裏の蔭弁慶でございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
もし今よりして当時の平民の心裡の実情を描けば、あはれ彼等は蠖蟄の苦を甘んずるにあらざれば、放縦豪蕩にして以て一生を韜晦し去るより外はなかりしなり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の才能を韜晦し、目立つことを避けようとしていた。
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あの政治家は、時に自分の真意を韜晦することで、敵を欺いてきた。
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周囲の期待に応えるため、彼はしばらく韜晦することを決めた。
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