御朱印
ごしゅいん
名詞
標準
goshuin
文例 · 用例
今川家御朱印(天文二十四年)にも、村山室中で魚を商なってはならぬとか、不浄の者の出入を止めろとか禁制があって、それには、この村山なる事を明示している。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
これが飯綱の法のはじまりで、それからその子|盛縄も同じく法を得て奇験を現わし、飯綱の千日家というものは、この父子より成立ち、飯綱権現の別当ともいうべきものになったのであり、徳川初期には百石の御朱印を受けていたものである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
去る程に此寺の住持なりし彼の和尚は、もと高野山より出でたる真言の祈祷師にて御朱印船に乗りて呂宋に渡り、彼地にて切支丹の秘法を学び、日本に帰りて此の廃寺を起し、自ら住持となりし万豪|阿闍梨と申す者に侍り。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
徳川時代にもいくらか御朱印のついてゐる格式の好い方であつたし、田地も十分についてゐたし、境内も広い広いものであつたし、先々代の老僧などは、駕籠に乗つて伴廻りを三人も四人も伴れなければ決して戸外には出ないほどであつた。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
秀吉が九通しか許さなかった御朱印を、家康は、慶長九年に一挙二十九通許可し、盛んに貿易させたのであった。
— 国枝史郎 『秀吉・家康二英雄の対南洋外交』 青空文庫
「昔は五百石の御朱印で」なぞと言つても、「乃公の家の糊米だ」と京子の父は高を括つて道臣を見下げた。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
当時の御朱印船に乗り、ひんぱんに往来して、日本に、紫檀や、黒檀や、伽羅、肉桂なぞを送つてゐたものだが、その後、日本の鎖国の為に、帰国出来なくなつた日本人が、此の地に同化した様子で、墓碑の表なぞに、太郎兵衛田中之墓などと刻んであるのがあつた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
「あの末次平蔵ですね、異国御朱印帳を検べて見ると、慶長九年八月二十六日、又朱印を貰つてゐますが、……」 わたしは黙然と歩き続けた。
— 芥川龍之介 『漱石山房の冬』 青空文庫
作例 · 標準
旅の思い出として、有名な寺院を巡りながら御朱印を集めている。
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達筆な墨書きと鮮やかな朱色の御朱印を眺めると、心が洗われるようだ。
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週末になると、限定の御朱印を求めて多くの参拝客が列を作る。
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標準
letter bearing the shogun's scarlet seal
作例 · 標準
歴史資料館で、かつての将軍が発行した本物の御朱印を間近で見学した。
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その書状には重厚な御朱印が押されており、当時の権力の大きさを物語っている。
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幕府から下賜された御朱印を、その家系では代々家宝として守り続けてきた。
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