嘔気
おうき
名詞
標準
nausea
文例 · 用例
やっと熱海の宿に着いて暈の治りかけた頃にあの塩湯に入るとまたもう一遍軽い嘔気を催したように記憶している。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
それを待っているうちに急に嘔気が込み上げて来たので右向きに頭を傾けて吐いた。
— 寺田寅彦 『病中記』 青空文庫
おぬいはそのすえたような匂いをかぐと、軽い嘔気さえ催すのだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
一旦|鎮まりかゝつた嘔気は又激しく催して来た。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
息もつかず、もうもうと四面の壁の息を吸って昇るのが草いきれに包まれながら、性の知れない、魔ものの胴中を、くり抜きに、うろついている心地がするので、たださえ心臓の苦しいのが、悪酔に嘔気がついた。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
まったく地獄の苦しみを続けて来たのですから、軽い脳貧血をおこしたらしく、頭が痛む、嘔気を催してくる。
— 岡本綺堂 『指輪一つ』 青空文庫
「嘔気を覚えるやうなことはありませんか、」 医師は妊娠の下地ではないかと疑をおいたらしかつた。
— 田中貢太郎 『あかんぼの首』 青空文庫
そうなるとこちらも気を取り直さねばならず、暫く話しているうちにいつか嘔気をも忘れてしまった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
例句