怪しむ
あやしむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to suspect
文例 · 用例
博識の人が、おのれの知識を機会ある毎に、のこりなく開陳するというのは、極めて自然の事で、少しも怪しむに及ばぬ筈であるが、世の中は、おかしなもので、自己の知っている事の十分の一以上を発表すると、その発表者を物知りぶるといって非難する。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
まさか、その何某先生が鬼のやうな醜惡の才能を持つてゐるといふ事實を暴露し、以て世人に警告を發するつもりで、その案内欄に鬼才などといふ怪しむべき奇妙な言葉を使用したのでもあるまい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
これはむしろあまり遅きに過ぎると思われるが、いったい英国の流儀としては怪しむに足らぬかもしれない。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
それはとにかく、グロテスク美術が自然や文明の脅威から生れるものとすれば、あらゆる意味で不安な現代日本で産み出される絵画がこういう傾向をとる事は怪しむに足らないかもしれない。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
店員の怪しむような眼を睨みかえして油絵を見た。
— 断片 『小さき良心』 青空文庫
だから、そのなかに、日本ブルジョアジーの特色の一つをなす、軍事的性質が反映しているのは、怪しむに足りない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
「乞食の子を家に入れしは何ゆえぞ解しがたしと怪しむものすくなからず、独りはあまりに淋しければにや」「さなり」「紀州ならずとも、ともに住むほどの子島にも浦にも求めんにはかならずあるべきに」「げにしかり」と老婦口を入れて源叔父の顔を見上げぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
少々怪我ぐらゐはする覚悟で、幻覚、錯視かと自ら怪しむ、その水の彩りに、一|段と、枝にのびて乗出すと、余り奇麗さに、目が眩んだのであらう。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日怪しむについて考えている。
怪しむという言葉は日本語で重要だ。
彼は怪しむの意味を理解している。
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