不興
ふきょう
形容動詞名詞
標準
displeasure
文例 · 用例
……と詰寄る泰助の袂を曳きて、医師は不興気に、「これさ、物を言わしちゃ悪いというのに。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
と不興の体に得三は苛立ちて、「汝、渋太い阿魔だな。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
高田は太く不興して、「令嬢はどうしました。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
貞子の方はいと不興げにそのまま帰らせたまいける。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
高綱 (不興げに。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
萬一叔父上が御不興を蒙るとも、それがし父子が申しなだめて、無事を計るが一族のよしみ……。
— 岡本綺堂 『佐々木高綱』 青空文庫
筆者は、やはり人間は、美しくて、皆に夢中で愛されたら、それに越した事は無いとも思っているのでございますが、でも、以上のように神妙に言い立てなければ、或いは初枝女史の御不興を蒙むるやも計り難いので、おっかな、びっくり、心にも無い悠遠な事どものみを申し述べました。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
将軍家も流石に御不興気のお顔をなされ、何もおつしやらず、さつさと御判をたまはり、相州ハ、マダ、死ニタクナイモノト見エル。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
作例 · 標準
不用意な一言で、会食の相手の不興を買ってしまい、場が凍りついた。
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王の不興を買った家臣は、直ちに領地を没収されて追放された。
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不興を隠そうともせず、彼は苦虫を噛み潰したような顔をして座っていた。
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