富強
ふきょう異読 ふうきょう
形容動詞名詞-の形容詞名詞
標準
wealth and power
文例 · 用例
学業を捨て、いますぐ政治運動に身を投ずる者の憂国の至情もわかるが、しかし、究極の目標は同じであっても、自分の目下の情熱は、政治の実際運動よりも、列国の富強の原動力に対する探究に在った。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
現界の富強を希わず、神界の福楽を欣求する鼻を貴ぶあつまりは、崇高幽玄、霊物を照破する鼻に帰依して財宝身命を捧げました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
志ある者は必ず上洛して、天子の下に、政治経済の権を握って富強を致そうと望むのが当然である。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
『読史余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに、応仁の乱後の人戦闘を好みて民力日々に疲れ、国財日々乏しかりしに備後守信秀|沃饒の地に拠つて富強の術を行ひ耕戦を事とし兵財共に豊なりしに、信長其業をつぎ、英雄の士を得て百戦の功をたつ。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
又、徳川幕府は、頻々として諸大名の移封を行つたが、それは鎌倉、室町の時代のやうに、諸大名を同じ領地に定着させては、中に財政家がゐて民心を得、富強を致す者ができては、江戸幕府が危いからであつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
あはれヱネチアとは是か、海の配偶と云ひ、世界第一の富強者と云ひしヱネチアとは是か。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
管子は富強を主とし、孔子は文明を主とされたのである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
文学に関する国際批評の水準をたかめ、且つそれを豊富強力、進歩性に富んだものにする必要は、例えば昨今のスペイン、中国、ソヴェト、日本、ドイツ、イタリー等の文学の歴史を人類的な規模で正確に把握するために、欠くべからざる条件である。
— ――議題の抜粋についての感想―― 『ペンクラブのパリ大会』 青空文庫
作例 · 標準
明治政府は、欧米列強に比肩すべく、富国強兵を掲げて富強な国づくりを急いだ。
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資源に乏しいこの国が富強を維持するためには、技術革新が欠かせない。
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かつて富強を誇った帝国も、内乱と腐敗によって衰退の道を歩んだ。
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