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かたり

かたり異読 かたん・カタン
副詞-と副詞
1
標準
with a clatter
文例 · 用例
二 夜、丸の内の淋しい町を歩いていたとき、子供を負ぶった見窄らしい中年の男に亀井戸|玉の井までの道を聞かれ、それが電車でなく徒歩で行くのだと聞いて不審をいだき、同情してみたり、また嘘つきのかたりではないかと疑ぐってみたりしたことがあった。
寺田寅彦 雑記帳より(1) 青空文庫
いと嬉しうて、今やこの事かたり出ん、しばししてや驚かすべき、さこそは人の羨やましがるべきをと、嬉しきにも猶はゞかられつゝ、あらぬ事ども言ひかはすほどに、折しもかの子規軒端に近う鳴く声のする。
樋口一葉 すゞろごと 青空文庫
が、すぐに、かたりと小皿が響いた。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
天に年わかき男星女星ありて、相隔つる遠けれど恋路は千万里も一里とて、このふたりいつしか深き愛の夢に入り、夜々の楽しき時を地に下りて享け、あるいは高峰の岩|角に、あるいは大海原の波の上に、あるいは細渓川の流れの潯に、つきぬ睦語かたり明かし、東雲の空に驚きては天に帰りぬ。
国木田独歩 青空文庫
ぐわた/\、かたり/\と橋の上を曳く荷車。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
これも同じように、舷へ一方から欄干らしいものを嵌めた、かたり、と響く。
泉鏡花 浮舟 青空文庫
此のおなじ火事に、靈岸島は、かたりぐさにするのも痛々しく憚られるが、あはれ、今度の被服廠あとで、男女の死體が伏重なつた。
泉鏡太郎 間引菜 青空文庫
鬼神に横道なし、と云う、情に抵抗う刃はない筈、」 枢をかたかた、ぐっと、さるを上げて、ずずん、かたりと開ける、袖を絞って蔽い果さず、燈は颯と夜風に消えた。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
作例 · 標準
風で窓が、かたりと音を立てた。
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静かな夜、何かが、かたりと落ちる音がした。
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彼女は椅子の脚を、かたりと鳴らして席を立った。
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