擬音
ぎおん
名詞頻度ランク #35144 · 青空 32 例
標準
imitative sound (in film, theatre, etc.)
文例 · 用例
「げらげら笑ふ」「へらへら笑ふ」というから g+l や h+l のような組み合わせは全く擬音的かもしれない。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
そのために、ほんとうの音よりも適当な擬音のほうがかえってほんとうらしく聞こえるというおもしろい現象も起こるのである。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
食糧を貯蔵しなかった怠け者の蟋蟀が木枯しの夜に死んで行くというのが大団円であったが、擬音の淋しい風音に交じって、かすかなバイオリンの哀音を聞かせるのが割に綺麗に聞きとれるので、これくらいならと思って安心したのであった。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
もちろん楽器の原理は物理学的に普遍なものであるから、各国に同一な楽器のあるのは当然であり、また楽器の名称が往々擬音から生ずるとすれば、類似の名称のあるのは当然であると言って、簡単に片付けて投げ出してしまえばそれまでである。
— 寺田寅彦 『比較言語学における統計的研究法の可能性について』 青空文庫
かりに偶然でないとしたところでそれはこれらの名が擬音的であるために生ずる自然の一致であるか、あるいは伝統因果的関係から来るのか、たぶん両方であるか、これはなかなか容易にはわかりにくい問題であろう。
— 寺田寅彦 『日本楽器の名称』 青空文庫
などみんな擬音らしくもありまた関係があるらしくもある。
— 寺田寅彦 『日本楽器の名称』 青空文庫
同様な部類に属するのは「ほかほかと……いぼいいで」に次いで「ほろほろ……こぼるる」の来るような擬音的重畳形容詞の連続する例である。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
もしまた、いろいろな自然の雑音を忠実に記録し放送することができる日が来れば、ほんとうに芸術的な音的モンタージュが編成されうるであろうが、現在のような不完全な機械で、擬音のほうがかえって実際に近く聞こえるような状態では到底理想的なものはできないであろう。
— 寺田寅彦 『ラジオ・モンタージュ』 青空文庫
ウィキペディア
擬音(ぎおん)とは実在のものと異なる音源によって表現された効果音である。
出典: 擬音 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0