薄い色
うすいいろ
表現名詞
標準
light color
文例 · 用例
」 と微笑んで見せて、少いのがその清い目に留めると、くるりと廻って、空ざまに手を上げた、お品はすっと立って、しなやかに柳の幹を叩いたので、蜘蛛の巣の乱れた薄い色の浴衣の袂は、ひらひらと動いた。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
」 と微笑んで見せて、少いのが其清い目に留めると、くるりと※つて、空ざまに手を上げた、お品はすつと立つて、しなやかに柳の幹を叩いたので、蜘蛛の巣の亂れた薄い色の浴衣の袂は、ひらひらと動いた。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
細りした姿で、薄い色の褄を引上げ、腰紐を直し、伊達巻をしめながら、襟を掻合わせ掻合わせするのが、茂りの彼方に枝透いて、簾越に薬玉が消えんとする。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
四十四年十二月 雪雪でも降りさうな空あひだね、今夜もほら、もう降つて来たやうだ、その薄い色硝子を透かして御覧。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
遥か突当り――崖を左へ避けた離れ座敷、確か一宇別になって根太の高いのがありました、……そこの障子が、薄い色硝子を嵌めたように、ぼうとこう鶏卵色になった、灯を点けたものらしい。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
赤い光ではあるが、ぼんやりした薄い色なんだから。
— 海野十三 『○○獣』 青空文庫
亜米利加帰りの先生は洋服、奥さんも薄い色のスカアトを引いて、一緒に日暮方の町を散歩するところを捨吉も見かけたことが有る。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
綿密な伯母さんは祝言の時の薄い色の紋附から白の重ね、長襦袢まで揃へて丁寧に縫つて呉れた。
— 島崎藤村 『出発』 青空文庫
作例 · 標準
例句