淡色
たんしょく
名詞名詞-の形容詞
標準
light color
文例 · 用例
ルーブル博物館を中心に肩を高低させている向う岸の建物の影は立昇る河霧にうっすり淡色の夕化粧を見せて空に美しい輪廓を際立たしている女の横顔のようだ。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
淡色をした首は厚ぼつたく幾重かに皺ばんで、ずつと縮めた時は直徑一尺もあるかに見えた。
— 若山牧水 『鴉と正覺坊』 青空文庫
秋が深くなったこのごろの風の音が身にしむのを感じる、そうしたある夜明けに、白菊が淡色を染めだした花の枝に、青がかった灰色の紙に書いた手紙を付けて、置いて行った使いがあった。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
銀杏返を引約めて、本甲蒔絵の挿櫛根深に、大粒の淡色瑪瑙に金脚の後簪、堆朱彫の玉根掛をして、鬢の一髪をも乱さず、極めて快く結ひ做したり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
――いづれも触覚のすんなりと長い、第三肢のすばらしく発達した、そして淡色の背を佝僂のやうに円めたのが、内緒事でも見つけられたやうに気恥しさうに、こそこそとそこらの物蔭に紛れ込んでしまつた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
鉄砲は草の上へすべり落ち、わたしは何もかも忘れて、そのすらりとした体つきや、ほっそりした頸の根や、奇麗な両手や、白いプラトークの下からのぞいているやや乱れた淡色の金髪や、その半ば眠った利口そうな眼もとや、その睫毛や、その下にある艶やかな頬などを、むさぼるように見つめていた。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
青の淡色で長方形の淺鉢に、二株の寄植ゑであつたが、それはいかにも可愛らしい小品だつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
続いて降りたのが、丸髷頭の短い首を据えて、何やら淡色の紋附を着た和泉屋の内儀さんであった。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
作例 · 標準
春のコートは、淡色のものを選ぶと軽やかな印象になる。
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日差しが強い日は、淡色の服を着ることで涼しく過ごせる。
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彼は淡色の絵の具を混ぜて、微妙な色合いを作り出した。
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