淡い
あわい
形容詞頻度ランク #14338 · 青空 2354 例
標準
light
文例 · 用例
遺骨を拾う人と対照して、早春の淡い哀傷がある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この句から感ずるものは、各自に小さな家に住んで、それぞれの生活を悩んだり楽しんだりしているところの、人間生活への或るいじらしい愛と、何かの或る物床しい、淡い縹渺とした抒情味である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それが消えたあとに残るものは淡い「時の悲しみ」である。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
莟みの集団の下から、房になった黄色い四弁花が、いま電燈の蒼い光にきらびやかに匂っている、茎は一皮下には、青い血が通っているのではないかと思われるほど透き通って、有らゆる春の緑の中で、最も練り抜かれた緑である、見つめていると、早春の名残といったような淡い哀愁に加えて、物の末期の惨酷を思わせる姿である。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
飯の準備をしているうちに、驟雨が一としきりあって、雷鳴が近くに聞えたが、夜に入って、星が瞬いた……かと思うと、淡い、軽い霧が、銀河のように空に懸る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それだのに富士の裾野の水車は、水辺に夕暮の淡い色を滲じみ出した紫陽花の一と群れに交わって、丸裸のまま、ギイギイ声を立て、田から田へ忙しく水を配ばり、米を研ぎ、材木を挽いたりして、精を出して働いている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
雲は野火の煙の低迷する如く、富士の胴中を幅びろに斜断して、残んの月の淡い空に竜巻している、うぐいすのなく音も交る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
昔はかういふ驛には附きものであつたあのヨボ/\の老車夫の後姿にまつはる淡い感傷はもう今では味はゝれないものになつてしまつたのである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日淡いについて考えている。
淡いという言葉は日本語で重要だ。
彼は淡いの意味を理解している。
この文には淡いが含まれている。