薄紫
うすむらさき
名詞
標準
light purple
文例 · 用例
男、コーヒーを啜つて天井の隅を凝視したまゝ――右手の指に挟まれた葉巻から、冷い空気の中を薄紫の煙が細く細く立ちのぼる。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
細長いかっちりした薄紫の鈴――桐の花です。
— 岡本かの子 『五月の朝の花』 青空文庫
うらやましくて、私のこしらへたのはしかし、さすがに墨色では粋すぎるので薄紫で菱形を大きく出して見ました。
— 岡本かの子 『縮緬のこころ』 青空文庫
江戸女「薄紫といふやうなあんばいで意気だねえ」上方女「いつかう粋ぢや。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
西の方の空は一体に薄紫にぼかした様な色になった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
同時に、よごれた彼等は、ユラ/\と立上る薄紫の煙に姿がボカされた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
青みかかった雲は、東方からさしてくる赤い日の出に、薄紫色に染めぬかれて、ゆるやかに動いていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
……顔馴染の濃い紅、薄紫、雪の膚の姉様たちが、この暗夜を、すっと門を出る、……と偶と寂しくなった。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
例句