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薄桃色

うすももいろ
名詞名詞-の形容詞
1
標準
pale pink
文例 · 用例
鳶色に薄桃色をさした小づくりの顔は、内部の逞しい若い生命に火照ってあたたかく潤っていた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
」 とじりりと膝を寄せて、その時、颯と薄桃色の瞼の霑んだ、冷たい顔が、夜の風に戦ぐばかり、蓐の隈に俤立つのを、縁から明取りの月影に透かした酒井が、「誰か来て蛍籠を外しな、厭な色だ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
室内を横伝い、まだ何か便り無さそうだから、寝台の縁に手をかけて、腰を曲げるようにして出たが、扉の外になると、もう自分でも足の確なのが分って、両側のそちこちに、白い金盥に昇汞水の薄桃色なのが、飛々の柱燈に見えるのを、気の毒らしく思うほど、気も爽然して、通り過ぎた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
薄桃色にやゝ青味のさしているいゝ身体をして胸の筋肉なぞは希臘彫刻のように括れています。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
アメリカ選手達の予備練習の馬群が浪の泡立つ様にさっと寄ってはさっと引返す間に、緑の縞や薄桃色のユニフォームが、ちらちらする。
岡本かの子 ドーヴィル物語 青空文庫
陽は既に西に遠退いて、西の空を薄桃色に燃え立たせ、眼の前のまばらに立つ住宅は影絵のように黝ずんで見えていた。
岡本かの子 快走 青空文庫
見ても、薄桃色に、また青く透明る、冷い、甘い露の垂りそうな瓜に対して、もの欲げに思われるのを恥じたのであろう。
泉鏡花 瓜の涙 青空文庫
」と、云いながら、薄桃色の瀟洒な封筒の手紙を差し出した。
菊池寛 真珠夫人 青空文庫
作例 · 標準
例句