仰向き
あおむき
名詞
標準
facing upward
文例 · 用例
こつちはイライラするけれど、彼方は親切に何やかと訊ねなさるから、牧代(姉娘)はどうしたか、生れた子供は丈夫かと訊ねなさつて……」とニコニコしながら呼吸をつきながら、仰向き勝なその顔の、アザヤかな色の唇がさういふのである。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
直ぐは蒲団の上に仰向きになれなくて、暫くは枕に肘を突いてゐたが、つらいことだつた。
— 中原中也 『我が生活』 青空文庫
首尾よく一匹はそこに仰向きに転んだ。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
そして母が髪を結つてたのでその傍にゴロンと仰向きに寝転んだ。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
チェンロッカー(錨室)の蓋の上には、安田が仰向きに臥ていた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
仰向きに泥だらけの床の上に落ちて、起き直ろうとして藻掻いているのである。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
私はゴロッと仰向きに寝転んで、猫を顔の上へあげて来る。
— 梶井基次郎 『愛撫』 青空文庫
視感的空間では仰向きの茶わんとうつ向きの茶わん、一里を隔てた山と脚下の山とはあまりに相違したものである。
— 寺田寅彦 『物理学と感覚』 青空文庫
作例 · 標準
作品のテーマは人間の本質を問う。
芸術作品は多くの解釈の余地を持つ。
創作活動は心の表現である。
文学は時代を映す鏡となる。