濃厚
のうこう
形容動詞頻度ランク #9699 · 青空 675 例
標準
rich (flavor, color, etc.)
文例 · 用例
その云ふ気持は分るけれど、それに、観念が稀薄であるよりは濃厚な方がよいに決つてゐるけれども、要するに、観念があるだけある上で見たり感じたりしてゐることが芸術になりもするのであるから、そこへ観念を持運んで来たつてたゞトンダお景品たるに過ぎない。
— 中原中也 『山羊の言』 青空文庫
つまり、人の顔色を見るやうな能力はみるみる発達する一方、瞑想だの理念だのは、さなきだに濃厚ではないのが、発展の余地を持たなくなり、益々衰へてゆくのである。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
斯かる場合に稀薄にされた直観に気付くことなく、何とか直観濃厚の時節に於けるが如く活々としたいものだと思つて、新しい方法を講じようとして何かと議論すればする程、直観層は荒れるばかりである。
— 中原中也 『近頃芸術の不振を論ず』 青空文庫
前にも他の小説家の俳句を評する時に言つた事だが、一体に小説家の詩や俳句には、アマチユアとしてのヂレツタンチズムが濃厚である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
前にも書いた通り、この時代は白樺派の活躍した全盛時代だつたので、自然その影響を受けたらしく、山村君や室生君等やの詩にも、多少人道主義的傾向が現れ、トルストイズムの臭氣が濃厚だつた。
— 萩原朔太郎 『初めてドストイェフスキイを讀んだ頃』 青空文庫
自分の出席した四つのコロキウムのそれぞれの雰囲気は学科の性質から来る特徴もあるにはあるであろうが結局はその集会を統率する中心人物の人柄そのものによって濃厚に色づけられているのであった。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
母が頭から銀の簪をぬいて燈心を掻き立てている姿の幻のようなものを想い出すと同時にあの燈油の濃厚な匂いを聯想するのが常である。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
個人の一挙一動は寒天のような濃厚な媒質を透して伝播するのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
作例 · 標準
このチョコレートケーキは濃厚な味わいで、とても美味しい。
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秋の夕焼けは、濃厚なオレンジ色に染まっていた。
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濃厚なスープは、寒い日に体を温めてくれる。
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標準
probable
作例 · 標準
彼がそのプロジェクトのリーダーになる可能性は濃厚だ。
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優勝候補であるチームが、今回の試合でも勝利するのは濃厚だろう。
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彼女の証言から、容疑者が犯人であるとの見方が濃厚になった。
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標準
passionate
作例 · 標準
彼女は舞台上で濃厚な演技を披露し、観客を魅了した。
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二人の濃厚な愛の物語は、多くの人々の心を打った。
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その画家は、濃厚な色彩を使って感情を表現した。
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