紳商
しんしょう
名詞
標準
wealthy merchant
文例 · 用例
盗賊が紳商に化けて泊っていた時の話、県庁の役人が漁師と同腹になって不正を働いた一条など、大方はこんな話を問わず語りに話した。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
祖父は、若いときに一人でふらりと東京に出て来て半分政治家、半分商人のような何だか危かしいことをやって、まあ、紳商とでもいうのでしょうか、それでも、どうやら成功して、中年で牛込のこの屋敷を買い入れ、落ちつくことが出来たようです。
— 太宰治 『誰も知らぬ』 青空文庫
知事の君をはじめとして、県下に有数なる顕官、文官武官の数を尽し、有志の紳商、在野の紳士など、尽く銀山閣といふ倶楽部組織の館に会して、凡そ半月あまり趣向を凝されたるものに候よし。
— 泉鏡花 『凱旋祭』 青空文庫
今の大頭株を見給へ、紳商面をして澄ましてやがるが、成立は悉皆僕等と仝じ事だ。
— 内田魯庵 『貧書生』 青空文庫
かつてここに遊びたる紳商某は足再びその室を出でずして鉅万の産を蕩尽したる事あり。
— 正岡子規 『四百年後の東京』 青空文庫
古鉄をあつかった店なんかでも、すっかり紳商になってしまって、古い暖簾の多い金物店通りでも、成上りが多かった。
— 続旧聞日本橋・その二 『鉄くそぶとり』 青空文庫
生まれた土地に名声のある我が家を、古鉄屋から紳商になりかけた家が、利用するのを察知しなかった。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
芸妓の鼻息はあらくなって、真面目な子女は眼下に見下され、要路の顕官貴紳、紳商は友達のように見なされた。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
作例 · 標準
その街には、多くの紳商が邸宅を構えていた。
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彼は、一代で成り上がった有名な紳商である。
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紳商たちは、町の経済発展に大きく貢献した。
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