鮒
ふな異読 フナ
名詞頻度ランク #44934 · 青空 873 例
標準
crucian carp (Carassius spp.)
文例 · 用例
陽炎や名も知らぬ虫の白き飛ぶ更衣野路の人はつかに白し絶頂の城たのもしき若葉かな鮒鮓や彦根の城に雲かかる愁ひつつ岡に登れば花いばら甲斐ヶ嶺や穂蓼の上を塩車 俳句というものを全く知らず、いわんや枯淡とか、洒脱とか、風流とかいう特殊な俳句心境を全く理解しない人。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
鮒鮓や彦根の城に雲かかる 夏草の茂る野道の向うに、遠く彦根の城をながめ、鮒鮓のヴィジョンを浮べたのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
鮒鮓を食ったのではなく、鮒鮓の聯想から、心の隅の侘しい旅愁を感じたのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「鮒鮓」という言葉、その特殊なイメージが、夏の日の雲と対照して、不思議に寂しい旅愁を感じさせるところに、この句の秀れた技巧を見るべきである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
画面の視野が広く、パノラマ風であり、前に評釈した夏の句「鮒鮓や彦根の城に雲かかる」などと同じく、蕪村特有の詩情である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
私も、上林氏と一緒なので、それが、とくに心強く、それに、――これは記名投票なのだから、公表しても差し支へ無いと思ふが――私の眞劍の一票は、上林氏の寒鮒に、いれて在るのだから、私のよろこびも二重になつてゐたのである。
— 太宰治 『當選の日』 青空文庫
「ね、あなたはこの河口湖に、そりやおいしい鮒がうようよゐる事をご存じ?
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と狸は、たちまち眼をかがやかして、「おれが三つの時、おふくろが鮒を一匹捕つて來ておれに食べさせてくれた事があつたけれども、あれはおいしい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、近所の小川で鮒を釣って遊んだのが、僕の釣りの原体験だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
池のほとりで日向ぼっこをしていると、水面に鮒が跳ねるのが見えた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
今日の晩ご飯は、甘辛く煮付けた鮒の煮付けで、ご飯が何杯でも食べられそうだ。
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