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虚空

こくう
名詞頻度ランク #37640 · 青空 851
1
標準
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文例 · 用例
虚空を翔け行く鳥の如く情緒もまた久しき過去に消え去るべし。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
ああすべて汝の殘像虚空のむなしき全景たり。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
手を伸し合う針葉樹は、格子縞を、虚空に組み合せている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
霧はフツ、フツと渦巻く、偃松に白く絡んで、火事場の烟でも立つように、虚空を迷っている、天幕の屋根の筋目から仰ぐと、暗灰色の虚空が壁のように狭くなって、鼻の先に突っ立っている、雨と知りながらも、手を天幕の外へ出すと、壁から浸染み出る小雨に、五本の指が冷やりとする、眼がやっと醒める。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
名も歴史もない甲州アルプスに、対面して、零落の壮大、そのものが、この万年の墳墓を中心にして今虚空を奔る。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
フツ、フツと、柔くて、しかも鋭敏な音を立てて霧――雨が来た、偃松も、岩も、山も、片ッ端から白い紙になって、虚空に舞い上る。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
暁を思わせるうす紅色で、雨気を含んだ虚空に、浸み透るように、暈して描かれた自分たちの印画は、この大なる空間を跨いで、谷間へと消え落ちた。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
碁盤の目ほどに窓の多いデパートメント、タンクを伏せたように重っ苦しい大屋根、長方形の箱を、手品師の手際で累積したようなアメリカ式鉄筋コンクリートの高層築造物は、垂直の圧力を通行人の頭上に加えて虚空の「通せん坊」をしあっている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
作例 · 標準
虚空を見つめながら、彼は何かを深く考えていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
鳥は虚空を自由に舞い、どこまでも飛んでいく。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
禅僧は、虚空に宇宙の真理を見出すという。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

虚空(こくう)とは、何もない空間、大空。 何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所。アーカーシャ(Ākāśa)の漢訳で、空または虚空界ともいう。虚空界とは、虚空のように一切を包括し擁する、色もなく形もない本源的な真如の世界。虚空はまた、説一切有部の五位七十五法のうち、無為法の一つである

出典: 虚空 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0