遊山
ゆさん
名詞
標準
excursion
文例 · 用例
それで妻の屈託を慰めようとし、夫人に向って度々外出や遊山をすすめた。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
電車の運轉手は、しきりにベルを踏み鳴らしながら、併しわり合にのんきさうな顏をしてバスに押し込む遊山客の群を眺めて居たのである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
小涌谷辺は桜が満開で遊山の自動車が輻湊して交通困難であった。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
母親は、物見遊山にも行かず、着ものも買わない代りに月々の店の売上げ額から、自分だけの月がけ貯金をしていた。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
日本人の遊楽の中でもいわゆる花見遊山はある意味では庭園の拡張である。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
自動車で田舎へ遊山に出かけるというようなことは非常な金持のすることで吾々風情の夢にも考えてはならない奢りの極みであるような気が何となしにしていた。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
だが、昔の俳人歌人の行脚といったようなことには、商買的の気味も有りましたろうが、其の中におのずから苦行的修練的の真面目な意味が何分か籠って居て、生やさしい戯談半分遊山半分ばかりでは出来無かった旅行なのでした。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
すべてが発達し開明した結果、今日では日本内地の旅行は先ず昔の所謂「江の島鎌倉見物」「石尊参り」「伊勢詣」「大和めぐり」「箱根七湯めぐり」などという旅行と同様、即ち遊山旅と丁度同様になって居るかと思います。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
作例 · 標準
週末は家族で近くの公園へ遊山に出かけた。
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春の暖かな日差しの中、友人たちと桜を見に遊山した。
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昔の貴族は、紅葉の季節になるとしばしば遊山を楽しんだという。
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