謝恩
しゃおん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
(expression of) gratitude
文例 · 用例
殊にも藤野嚴九郎教授の海よりも深い恩愛に就いては、彼は後年、「藤野先生」といふ謝恩の念に滿ちあふれた名文を草してゐるほどで、「ただ先生の寫眞のみは今なほ僕の北京の寓居の東側の壁に、書卓に向つて掛けてある。
— 太宰治 『「惜別」の意圖』 青空文庫
三人は上べは大へん仲よさうに、洞熊先生を呼んで謝恩会といふことをしたりこんどはじぶんらの離別会といふことをやったりしましたけれども、お互にみな腹のなかでは、へん、あいつらに何ができるもんか、これから誰がいちばん大きくえらくなるか見てゐろと、そのことばかり考へてをりました。
— 宮沢賢治 『洞熊学校を卒業した三人』 青空文庫
そして神田の西洋料理でやった謝恩会へも出た。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
一体本来を云えば樹下石上にあるべき僧侶が、御尊崇下さる故とは云え、世俗の者共|月卿雲客の任官謝恩の如くに、喜びくつがえりて、綺羅をかざりて宮廷に拝趨するなどということのあるべきでは無いから、増賀には俗僧どもの所為が尽く気に入らなかったのであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
事は故翁から習ったに過ぎない一教授佐藤文次郎氏の謝恩の一念から起り、全くの赤の他人である彫塑家津上昌平氏の感激から来た犠牲的熱意によって完成された事業である。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
技癢に堪へざる我心をも覺らず、かの翁は永々しき謝恩の演説をぞ始めける。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
カーナーヴォン卿その株を睹由来を聴いて、英人なら謝恩のためこの樹を保存すべきに葡人はこれを伐った、所|異れば品異るも甚だし、以後ここの人がどんな難に遇うを見ても我は救わじ、救うて御礼に殺されちゃ詰まらぬと評したとある。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
) 梓はここに到って、胸中まず後の謝恩を決しながら、衝と差出した、医師のごとく、爾く綺麗な手に、一杯の清水、あたかも珠のごときを灌いで、颯と砕けると更に灌いだ、雫も切らせず、(私のを使って下さらなくッて。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
作例 · 標準
創業10周年を記念して、お客様への謝恩セールを大々的に開催する。
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恩師への謝恩の印として、卒業生一同で花束と記念品を贈った。
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彼はこれまで支えてくれた家族に対し、感謝と謝恩の言葉を尽くした。
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