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御礼

おれい
名詞
1
標準
文例 · 用例
あくる日、村の名医が、また白足袋をはいてお見えになり、私が昨日の強い注射の御礼を申し上げたら、効くのは当然、というようなお顔で深くうなずき、ていねいにご診察なさって、そうして私のほうに向き直り、「大奥さまは、もはや御病気ではございません。
太宰治 斜陽 青空文庫
「立派なお仕事」などよりも、いのちを捨てる気で、所謂悪徳生活をしとおす事のほうが、のちの世の人たちからかえって御礼を言われるようになるかも知れません。
太宰治 斜陽 青空文庫
まず招待を受けた時には、すぐさま招待の御礼を言上しなければならぬ。
太宰治 不審庵 青空文庫
ただ、その御礼の手紙には、必ず当日は出席する、と、その必ずという文字を忘れてはいけないのである。
太宰治 不審庵 青空文庫
私は先生に、速達郵便でもって御礼状を発した。
太宰治 不審庵 青空文庫
十日、丁亥、晴、晩頭将軍家桜花を覧んが為、永福寺に御出、御台所御同車、先づ御礼仏、次に花林の下を逍遥し給ふ、其後大夫判官行村の宅に入御、和歌の御会有り、亥の四点に及び、月に乗じて還御。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
中途から退席して表へ出で入り口を見ると「満員御礼」とはり札がしてあった。
寺田寅彦 映画時代 青空文庫
それで何でも人からくれるものが善いものであれば何もおせっかいな詮議などはしないで単純にそれを貰って、直接くれたその人に御礼を云うのが、通例最も賢い人であり、いつでも最も幸福な人である。
寺田寅彦 浅草紙 青空文庫