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居木

いぎ
名詞
1
標準
bars (of a saddle tree)
文例 · 用例
手拭を顔に掛けたり、外套をかぶつたりしてゐるそのいぎたない風景の上に、電燈は明々と明つて、幾つもの仕切板の角々のあのラックの光沢に反射してゐる。
中原中也 三等車の中(スケッチ) 青空文庫
大騒ぎをして買集めたであらうあれ等のお土産を棚の上に置いて、かうしていぎたなく眠つてゐる人間といふものは、思へば滑稽なものではないか。
中原中也 三等車の中(スケッチ) 青空文庫
その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶の茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら、ああ、片手あげて私へおいでおいでをしたでないか。
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
いぎたなく眠れる善作を揺り起して、炊事を命じ、自分一人寒気に慄えながら小舎の前の石峰に立た。
小島烏水 奥常念岳の絶巓に立つ記 青空文庫
その声が思ったより高く一間の中に響き渡ると、返事をするようにどの隅からもうめきや、寝返りの音や、長椅子のぎいぎい鳴る音や、たわいもない囈語が聞える。
リルケ Rainer Maria Rilke 青空文庫
そしてどこかで長椅子がぎいぎいいう。
リルケ Rainer Maria Rilke 青空文庫
私たちが二階に泊って、午前二時でも三時でも眼がさめるとすぐ、下へ行って、トシちゃん、お酒、と言えば、その一ことで、ハイッと返事して、寒いのに、ちっともたいぎがらずにすぐ起きてお酒を持って来てくれましたね、あんな子は、めったにありません。
太宰治 眉山 青空文庫
その半病人に、配給のお米を背負わせるのは、むごいとも思ったが、しかし、私自身であの配給の列の中にはいるのも、頗るたいぎなのである。
太宰治 青空文庫
作例 · 標準
熟練の鞍職人は、馬の体格に合わせて鞍の居木を丹念に削り出した。
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この馬具は、伝統的な製法で作られた木製の居木が特徴で、馬への負担を軽減するよう設計されている。
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長年使い込まれた鞍の居木に摩耗が見られたため、専門家による点検と補修が必要となった。
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「この新しい鞍、居木のカーブがうちの子の背中にぴったり合うわ。」と、騎手は満足そうに語った。
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