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鐘の音

かねのね
名詞
1
標準
chimes
文例 · 用例
ただ、これから学位を取ろうとしている少数の若い学者と、それらの人々の学位論文を審査すべき位置にある少数の先輩学者との耳には一つの警鐘の音のように聞こえる言葉である。
寺田寅彦 学位について 青空文庫
朝霧ゆふ霧のまぎれに、声のみ洩らして過ぎゆくもをかしく、更けたる枕に鐘の音きこえて、月すむ田面に落らんかげ思ひやるも哀れ深しや。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
風もなき軒端の桜ほろ/\とこぼれて夕やみの空鐘の音かなし
樋口一葉 闇桜 青空文庫
そして鳴りひびく鐘の音にも、彼等の金屬の脣のいかにも不安さうなのが感ぜられた。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 巴里の手紙 青空文庫
そして夜が更けて行つたならば、あのさわやかな鐘の音が眞夜中を報じてしんしんと鳴り響くのであらう。
南部修太郎 修道院の秋 青空文庫
そこではじめの内は我ともなく鐘の音の聞えるのを心頼みにして、今鳴るか、もう鳴るか、はて時刻はたっぷり経ったものをと、怪しんだが、やがて気が付いて、こういう処じゃ山寺どころではないと思うと、にわかに心細くなった。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
風冷えて鐘の音も清み渡る江村の秋の夕など、雲漏る薄き日ざしに此花の咲くものならんには、我必ずや其蔭に倒れ伏して死もすべし。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
もし空想をたくましゅうすることを許されれば、最初は宗教的儀式としてやっていた事が偶然鐘の音に対してある有利な効果のある事を発見し、次いでそれが鋳物の裂罅から来る音響学的欠点を修正するためだということに考え及び、そうして今度は意識的にそういう作業を施すようになったのかもしれないと思われるのである。
寺田寅彦 鐘に釁る 青空文庫
作例 · 標準
大晦日の夜、遠くの寺から聞こえてくる除夜の鐘の音に耳を傾けながら、家族で静かに新年を迎える準備をする。
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夕暮れ時、街の教会から響く鐘の音が、放課後の校庭で遊んでいた子供たちに帰宅の時間を知らせた。
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「カーン、カーン」という火の見櫓の鐘の音が、静かな村の夜に突如として響き渡り、火災の発生を告げた。
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