大患
たいかん
名詞
標準
serious illness
文例 · 用例
例えば修善寺における大患以前の句と以後の句との間に存する大きな距離が特別に目立つ、それだけでも覗ってみる事は先生の読者にとってかなり重要な事であろうかと思われる。
— 寺田寅彦 『夏目先生の俳句と漢詩』 青空文庫
そしてそれは死生の境に出入する大患と、なんらかの点において非凡な人間との偶然な結合によってのみ始めて生じうる文辞の宝玉であるからであろう。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
自分の洋行の留守中に先生は修善寺であの大患にかかられ、死生の間を彷徨されたのであったが、そのときに小宮君からよこしてくれた先生の宿の絵はがきをゲッチンゲンの下宿で受け取ったのであった。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
先生最後の大患のときは、自分もちょうど同じような病気にかかって弱っていた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
御父君右大将さまと御同様に、まことに敬神の念のお篤いお方でございましたから、御大患後の不浄の身を以て御参詣などは思ひもよらぬ事、身心の潔くなるのをお待ちになつてお参りしようと三年の間、御遠慮をしてゐただけの話で、まことに単純な、また、至極もつともの事ではございませぬか。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
朝廷に租税を収めない荘園の激増は、北畠親房もその神皇正統記に於て、乱国の始めだと云つて慨嘆してゐる如く、当時に於ける国家の大患であり、武士がその勢力を獲たのも、荘園が、その根拠を与へたからである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
叡山の山僧の跋扈は、歴代の朝廷も将軍も手を焼き、国政上の大患だつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
自分ももう四十三歳だ、一度|大患に罹った身ではそう永くも生きられまい。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
作例 · 標準
北国で育った彼は、幼い頃から耐寒に強い体を持っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
寒冷地仕様のテントは、最低気温でも使用できるよう、高い耐寒性が求められる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
冬期登山では、耐寒対策を万全にすることが、命を守る上で最も重要だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite