樹枝
じゅし
名詞
標準
branch (of a tree)
文例 · 用例
これは書物で読んだことだが、樫鳥や山鳩や山鴫のような鳥類が目にも止まらぬような急速度で錯雑した樹枝の間を縫うて飛んで行くのに、決して一枚の木の葉にも翼を触れるような事はない。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
樹枝を画く時にここへ後から鳥を止まらせる用意としてあらかじめ書き残しをしておくような細工はしないのである。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
森の樹枝を騒がして、せわしい馬蹄の音がひびいてきた。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
暫らくすると、再び森の樹枝が揺れ騒ぎだした。
— 黒島伝治 『パルチザン・ウォルコフ』 青空文庫
若不順我呪 悩乱説法者頭破作七分 如阿梨樹枝如殺父母罪 亦如厭油殃斗秤欺誑人 調達破僧罪犯此法師者 当獲如是殃 と一心不乱、さっと木の葉を捲いて風が南へ吹いたが、たちまち静り返った、夫婦が閨もひッそりした。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
次の問題は水滴が多量になると、それが自分の重さでガラス面に沿うて流れおりて来る際に、いくつかの水滴が時々互いに合流しきれいな樹枝状の模様を作るのであるが、それがその時々でまたいろいろの模様の変化を示し、しかも同じ時にはおのずから一定の統計的平均の形を示すのである。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
剃刀をとぐ砥石を平坦にするために合わせ砥石を載せてこすり合わせて後に引きはがすときれいな樹枝状の縞が現われる。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
写真乾板の感光膜をガラスからはがすために特殊の薬液に浸すと膜が伸張して著しいしわができるのであるが、そのしわが場合によっては上記の樹枝状とかなりよく似た形を示すことがある。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
作例 · 標準
激しい嵐のあと、地面には折れた樹枝が散乱していた。
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小鳥たちは、夕暮れ時になると大きな樹枝に集まって羽を休める。
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樹枝が複雑に重なり合い、森の奥深くには日光がほとんど届かない。
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