幻辞.com

豪農

ごうのう
名詞
1
標準
wealthy farmer
文例 · 用例
牛乳屋の物食う口は牛七匹と人五人のみのように言いしは誤謬にて、なお驢馬一頭あり、こは主人がその生国千葉よりともないしという、この家には理由ある一|物なるが、主人青年に語りしところによれば千葉なる某という豪農のもとに主人使われし時、何かの手柄にて特に与えられしものの由なり。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
幸吉は家産と共に近い土地の重縁の親戚に守られて十三歳まで育った後修業の為に或る家塾に遣られ、十九の年に帰宅してお邦と云うかやの母を、三里程離れた豪農の家から娶ったのであった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
倉持はまだ年が若く、学生時代はスポーツの選手であり、色の浅黒い筋骨の逞しい大男であったが、東北では指折りの豪農の総領で、そのころはまだ未婚の青年であり、遊びの味は身に染みてもいなかった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
中には又、あの流を邸内へ引いて、用水ぐるみ庭の池にして、筑波の影を矜りとする、豪農、大百姓などがあるのです。
泉鏡太郎 人魚の祠 青空文庫
土地の豪農何某が、内證の逼迫した華族の令孃を金子にかへて娶つたと言ひます。
泉鏡太郎 人魚の祠 青空文庫
ここのご主人は、本郷の大学の先生をしていらして、生れたお家もお金持ちなんだそうで、その上、奥さまのお里も、福島県の豪農とやらで、お子さんの無いせいもございましょうが、ご夫婦ともまるで子供みたいな苦労知らずの、のんびりしたところがありました。
太宰治 饗応夫人 青空文庫
多代子はFの町の近在の三好という豪農のむすめで、兄の透という青年と一緒に上京して、ある女学校に通っている。
岡本綺堂 深見夫人の死 青空文庫
それから一か月ほどして、鈴木女教員が言ったとおりに吉川訓導は結婚式を挙げたが、その時は彼は小学校の教師ではなく、ある山里の豪農の若主人だった。
佐左木俊郎 錯覚の拷問室 青空文庫
作例 · 標準
昔、この地域には多くの豪農がいて、地域の経済を支えていた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
彼の祖先は、代々続く豪農だったそうだ。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
豪農の家には、立派な日本庭園があった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

豪農(ごうのう)とは、多くの土地を所有し、ある程度の権勢をも備えた、富裕農家のこと。世界史用語 や一般用語としても用いられるが、狭義および本義では、日本史において近世中期から明治期まで存在した上層農民の一形態であり、江戸時代後期は18世紀半ば以降の、特産物生産地帯の形成あるいは小商品生産の発展に伴って成長した村方地主(むらかたじぬし)を指す。

出典: 豪農 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0