迷想
めいそう
名詞
標準
delusion
文例 · 用例
すでに境界線に立って線外の自然をつかまんとするものは、いたずらに目をふさいで迷想するだけではだめである。
— 寺田寅彦 『知と疑い』 青空文庫
私はぼうつとして何かに興味を持つて来ると先から先へと迷想に耽つて畢ふことが度々であつた。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
故にある人はいう、ヨブの病気は癩病の一種なる象皮病にして、この病は精神の異常を起しやすきもの故、彼はかかる故なき迷想を抱くに至ったのであると。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
およそ媚薬はもと医術と魔法が分立せぬ時、半ば学理半ば迷想に由りて盛んに行われたもので(今日とてもこの類の物が薬餌香飾等と混じて盛んに行わるるは、内外新紙の広告で知れる)、形状作用の相似た物は相互その力を相及ぼすてふ同感の見に基づく。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
語を変へて之を言へば闘争、欝屈、不平、短気、迷想、剛直、高踏、逆俗等ありて数奇不遇不幸惨憺の境界に誘ふに足る源因なかるべからず。
— 石橋忍月 『罪過論』 青空文庫
憐れな母親だ――彼は、さう思つて、如何にも自分には冷い観照眼があるものゝやうに思ひ違へて、イヽ気な迷想に耽つた。
— 牧野信一 『父の百ヶ日前後』 青空文庫
二者ともに旧時の迷想を争うに過ぎず。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
教育はその大迷想を続けんがために一種の無知を奨励する。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
作例 · 標準
彼は自分の才能を過信し、世界を支配できるという迷想に取り憑かれてしまった。
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孤独な日々が続くうちに、頭の中で現実と迷想の区別がつかなくなっていった。
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そんな夢のような話は、現実を直視できない者の迷想に過ぎない。
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