湖水
こすい
名詞頻度ランク #31681 · 青空 1820 例
標準
lake
文例 · 用例
即ち例へば「古池」といふ言葉は、日本人の連想からは直ちに古い寺院の池や、庭園などにある閑雅で苔むした小さな溜水の池をイメーヂするが、温気のない西洋にはそんな古池が無いのであるから、西洋人のこの語から連想するイメーヂは、アルプスやスヰスの山中などにある、青明に澄んだ大きな湖水であるだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
湖畔亭のあたり、真青な湖水の上に、白鳥のやうな白いボートが浮んで居たのを夢のやうにおぼえてゐる。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
天子山脈の上に、湖水をたたえたような雲は、山の落ち口に添うてはい下る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
次に雪の面は、必ずしも板のように平面でなく、風の吹き荒れたままに漣波状をして、湖水のおもてに尖波が立ったような状能になり、そのまま凝っているのがある、また円い輪が幾つも列なって、同心円が出来ているのもある。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
雲は東から西へと引いたように取れると一天は石灰洞のような大口を開けて、見る見るうちに次第にひろがり、碧い初冬の冴え返った空が、冷たい鯖色をした湖水のようになって、金光ちらりと黒砂に燃え落ちる、黒砂の一線、天に向って走るところ、頂上火口の赭禿げた土は、火を翳したように眩ゆくなる。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
さすがに山は山だけに風が強く、湖水には白波が立って、空には雲の往来が早い。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
窒扶斯菌の寿命 北米シカゴ市ではミシガン湖から用水を取っているので市中の下水を湖水に流し込む訳に行かぬ。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
それは一人の子供が夕べごとにさびしい湖水のほとりに立って、両手の指を組み合わして、梟の鳴くまねをすると、湖水の向こうの山の梟がこれに返事をする、これをその童は楽しみにしていましたが、ついに死にまして、静かな墓に葬られ、その霊は自然のふところに返ったというこころを詠じたものであります。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
作例 · 標準
朝霧に包まれた静かな湖水は、まるで鏡のように周囲の山々を映していた。
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強い風が吹くと、穏やかだった湖水にさざ波が立ち始めた。
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湖水の透明度が高く、水底に沈んでいる朽ち木までがはっきりと見える。
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