毒婦
どくふ
名詞
標準
temptress
文例 · 用例
……」「……ド……毒婦ッ……」 青年はいつの間にか上唇を噛み破っていた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
すなわち、その母親として仕えていたのは、実は子供の時から可愛がられていた情婦に過ぎないのであったが、最近に至って有名な箱師のお玉という、これも変態的な素質を持った毒婦が、模範兵士の新聞記事を見て、大胆にも原籍本名を明記した封筒に、長々しい感激の手紙と、五拾円也の為替を入れて聯隊長宛に送って来た。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
妖婦、毒婦、嬌婦、瞋婦――あらゆる型の女を鞭打ってその発達を極度まで追詰める。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
そうして、寺田町のナミオ商会という電話機消毒婦の派出会へ雇われてみると、日の丸湯で貰っていた給料がどんなに尠なかったかがはじめて判った。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
なお、年二回の昇給のほかに賞与もあり、さらに主任の話によれば、「なんし、広い大阪やさかい、電話をもってながら、申込んでさえ置けば、ちゃんと消毒婦を派遣してくれるちゅううちのような便利なもんのあるのを、知らん家がある。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
その伯父は目下奇術師で、朝野の紳士を散々飜弄した揚句、行衛を晦ましている毒婦、雲月斎|玉兎女史とくっ付き合って、目下、銀座のどこかで素晴らしい人肉売買をやっている事を私はチャント知っている。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
毒婦だ」 アダリーはイヨイヨシッカリと私の腕に絡み付いた。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
アダリーが私を扉の外に引止めたのは、毒婦玉兎女史に何かしら準備の余裕を与えようとしていたものに相違ない。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
作例 · 標準
彼女はまさに物語に出てくるような毒婦で、多くの男たちがその魅力に翻弄された。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の人生を狂わせたのは、あの毒婦の誘惑だったと人々は噂した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は毒婦の甘い言葉に騙され、財産を全て失ってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash