烈婦
れっぷ
名詞
標準
chaste, strong-minded woman
文例 · 用例
女にも烈婦があった。
— 寺田寅彦 『春寒』 青空文庫
倫理學説が其の價値を認めずとするも、忠臣義士は長へに忠臣義士たり、孝子烈婦は長へに孝子烈婦たり、人間の最も美はしく貴むべき現象たることに於ては毫も渝るところ無き也。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
古の忠臣義士、孝子烈婦の遺したる幾多の美談は、道徳の名によりて傳はれりと雖も、實は一種の美的行爲のみ。
— 高山樗牛 『美的生活を論ず』 青空文庫
そこで彼はあたって見たところ、烈婦の気性ある織江であった。
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
如何にハリウッドの女優のような知性と生活技法、経済的基礎とをもってしても、離合のたびに女性の品位は堕落し、とうてい日本の貞女烈婦のような操持ある女性の品位と比ぶべくもないのである。
— 倉田百三 『人生における離合について』 青空文庫
私は久しぶりに「烈婦」という文字を、この老女史でおもい出した。
— 高田保 『烈婦』 青空文庫
それならば、青年男女の夢を養ふものはなにかといふと、これまでは、多くは、英雄偉人の立志伝であり、或は、貞女烈婦の美談でありました。
— ――力としての文化 第五話 『青年の夢と憂欝』 青空文庫
おふでが、お家の危急を知つて自ら小松姫と名のつて、二条家に入り込んで、愛護を助け、二つの宝を悪人の手に渡さなかつた、といふ話は、遠からずして表れた「ひらがな盛衰記」の烈婦おふでの導火である。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
作例 · 標準
夫の無実を証明するために権力者へ直訴した彼女の行動は、まさに烈婦と呼ぶにふさわしいものだった。
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古い講談の中で語られる、主君のために命を懸けた烈婦の物語に、思わず涙を誘われた。
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どんな困難な状況にあっても決して信念を曲げない彼女を、村の人々は烈婦として深く尊敬していた。
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