興じる
きょうじる
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #41225 · 青空 19 例
標準
to amuse oneself
文例 · 用例
そんな作品に打ち興じる兄を、軽薄だとさえ思った。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
定まって晩酌を取るというのでもなく、もとより謹直倹約の主人であり、自分も夫に酒を飲まれるようなことは嫌いなのではあるが、それでも少し飲むと賑やかに機嫌好くなって、罪も無く興じる主人である。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
なんにもないので、私の窮余の一策なんですよ」と、私は、ありのまま事実を、言ったつもりなのに、今井田さん御夫婦は、窮余の一策とは、うまいことをおっしゃる、と手を拍たんばかりに笑い興じるのである。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
今夜の宿も悪くない、火鉢を囲んで与太話に興じる、痴話喧嘩やら酔つぱらひやら、いやはや賑やかな事だ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
下駄が一ツ二ツ残ると、それからが駈引きで面白く興じるのだ。
— 町の構成 『旧聞日本橋』 青空文庫
釣糸の先に引っかかった一匹の虎斑の猫を、ここに書くさえ気味のわるいアラユル残忍な方法でイジメつけながら、たまらないほど腹を抱えて笑い興じるのであった。
— 夢野久作 『冗談に殺す』 青空文庫
胸に憂悶があればこそ、こんな他愛もないことに笑い興じるのだ。
— 豊島与志雄 『太宰治との一日』 青空文庫
飾鉢の棕櫚竹にふれる椅子の主客とモダンな談話に打興じる。
— 杉田久女 『大正女流俳句の近代的特色』 青空文庫