興ずる
きょうずる
動詞-ずる変動詞-自動詞動詞-他動詞
標準
to amuse oneself
文例 · 用例
犬に吠えられるのは怖かったが、これはまた非常に可笑しく思ったから今以て思い出して独り興ずる折もある位で、本宅を捜したらまだ其大巾着がどこかにあるだろうと思います。
— 幸田露伴 『少年時代』 青空文庫
彼等がどのやうな物語にうち興ずるかの一例として、ここへ數行を※入しよう。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
破毛布を纏ったり、頬被で顔を隠したり、中には汚れた洋服を着たのなどがあった、四五人と道連になって、笑いさざめき興ずる体で、高岡を指して峠を下りたとのことである。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
銀子も所在がないので、たまには客につれられ、汚い桝のなかで行火に蒲団をかけ、煎餅や菓子を食べながら、冬の半夜を過ごすこともあったが、舞台の道化にげらげら笑い興ずる観衆の中にあって、銀子はふと他国ものの寂しさに襲われたりした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
いまだ昼前だのに、――時々牛の鳴くのが入交って――時に笑い興ずるような人声も、動かない、静かに風に伝わるのであった。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
働く人の賣聲を、打興ずるは失禮だが、旅人の耳には唄である。
— 泉鏡花 『城崎を憶ふ』 青空文庫
笛|鼓をうちならし乱舞に興ずる陣所もあり。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
今宵から、夫人の前で、かしこまって、子供達とも笑い興ずることも出来ずに、ご飯をたべるのかと、新子が考えている矢先に、先刻の女中が上って来て、またひどく気の毒らしく、「奥さまが、お食事は家族だけでなさりたいとのことで、今晩から貴女は別に差しあげることになりました。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
「おや、あんなところで囲碁に興じている。実に風流な眺めだね」
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かつての文豪たちは、この静かな別荘地でひとときの詩作に興じたという。
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子供たちは時間を忘れて雪合戦に興じ、服がびしょ濡れになるのも構わなかった。
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「仕事の合間にトランプに興ずるとは、随分と余裕があるようだな」
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