不仁
ふじん
形容動詞名詞
標準
heartlessness
文例 · 用例
さりながら飼鳥は良き遊戲にあらざるを、汝は心附かざりけむ、世に飼鳥を好む者、皆其不仁なるを知らざるなるべし、はじめよりしりぞけて用ゐざらむは然ることながら、さしては折角の志を無にして汝の忠心露れず、第一予がたしなみにならぬなり。
— 泉鏡太郎 『十萬石』 青空文庫
ルーテル式独逸式ではないが、ルソー式、トルストイ式、四|海同胞式、平和式、平等式、人道式なる此観念のために本来の「力」といふ考へがつい曲げられて不徳不仁の属性を帯びるやうになつてしまつた。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
仁・不仁はしばらく措く。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
老子は「天地は不仁である、万物を構うこと無く打ち捨てる」『老子(第五章)』という。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
その一ツであるところを云う時は、誠とも、仁とも、人とも云うべきもので、不仁で無く、不誠で無く、獣で無いものを云うのである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
しかし、もちろん純白でも無く純黒でも無く、赤も雑り青も雑り、五色が錯雑して斑な色となるように、小善・不小善・微清・微濁・小忠・小不忠・微恕・不仁恕、一局の拙碁が黒白相乱れて終に佳いところ無く、一幅の悪画の赤青いたずらに用いて神気無いのが、実に普通凡人の実態である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
臺灣ニ於ケル糖業及ビ森林ニ對スル富豪等ノ罪惡ガ國家ノ不仁不義ニ歸セラルル如キハ國家及ビ國民ノ忍ビ得ベキ者ニ非ラズ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
爲メニ遂ニ國家ノ法律ヲ抂ゲテ自國民ヲ保護シ彼等ノ財産ヲ奪ハントスル非違ヲ頻出シ不仁ノ名ヲ國家ニ冠セシムルニ至ル。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
作例 · 標準
彼の不仁な行動は、多くの人々の怒りを買った。
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戦場で彼は、人間の不仁さを目の当たりにした。
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不仁な態度で接すると、相手も心を閉ざしてしまう。
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