卓識
たくしき
名詞
標準
clearsightedness
文例 · 用例
一時の豪気は以て懦夫の胆を驚かすに足り、一場の詭言は以て少年輩の心を籠絡するに足るといえども、具眼卓識の君子は終に欺くべからず惘うべからざるなり。
— 瘠我慢の説 『瘠我慢の説』 青空文庫
著名な卓識ある一|女詩人に対して一|小市民の娘が手紙を捧げると云ふ事は甚だ大胆に過ぎますが何卒お許し下さい。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
殖産に不適当なる人物なれば、いかなる卓識の先生も、いかなる専門芸能の学士も、碁客将棋師に等しくして、とても一家の富を起すに足らず。
— 福沢諭吉 『慶応義塾学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
吾人は、彼が西海を以て其政治的地盤としたるに於て、彼の家人をして諸国の地頭たらしめしに於て、海外貿易の鼓吹に於て、音戸の瀬戸の開鑿に於て、経ヶ島の築港に於て、彼が識見の宏遠なるを見る、未嘗て源兵衛佐の卓識を以てするも武門政治の創業者としては遂に彼の足跡を踏みたるに過ぎざるを思はずンばあらず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
又事実、卓識の士と謂はれた芸苑の名士からは、さう言ふ評価を受けてもゐる。
— 折口信夫 『実川延若讃』 青空文庫
その豪胆卓識まことに不世出の人物なるは論をまたずといえども、もしその言うところにして人民の実利実益と相反するか、もしくは相関渉なきときにおいては、なにがゆえにかくのごとく一声の霹靂天地を劈くの大革命を生出し来たらんや。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
けだし改革先達の諸氏もとより曠世の人物なりといえども、その活眼卓識に至りては、多く横井|小楠翁の右に出ずるものを見ず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
これ実に破天荒の卓識といわざるを得ず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
会長の卓識に基づいた経営判断が、倒産寸前だった会社を救った。
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彼の論文には、現代社会の矛盾を鋭く突く卓識が随所に散りばめられている。
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多くの専門家が頭を抱える中、彼女は持ち前の卓識で解決策を提示した。
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