船体
せんたい
名詞頻度ランク #26251 · 青空 299 例
標準
hull
文例 · 用例
宙外の「血桜」二、三頁読みかくれば船底にすさまじき物音して船体にわかに傾けり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
船体を白く塗つてゐないから、白鳥とは見えないが、又鰭を振る魚とも見えない、船の長さ七間半、幅四尺、深さ三尺ぐらゐで、両方の舷側には、小さな穴を明け、棕櫚繩で、長さ九尺ぐらゐもあらうかといふ樫製の櫂を、左右に二挺結びつけてある、櫂の折れ目に鉄環でツギをあてたのもある。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
暫らく停まつて呼吸を入れてゐた船は、こつちを目がけて、走つて来る、難所中の難所といふ、やぐらの瀑へかゝつて来たときは、波から三尺ばかり船体が乗り出したと思ふと、水煙が噴水の柱のやうに立つて、船頭の黒い立像が、水沫の中から二体浮び出た、火影に映る消防夫の姿のやうに。
— 小島烏水 『天竜川』 青空文庫
船体の動揺の刹那まで、私の足の踝にジャックナイフの突き通るまでは、私にも早朝の爽快さと、溌溂さとがあった。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
けれども船体の一と揺れの後では、私の足の踝から先に神経は失くなり、多くの血管は断ち切られた。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
造船学者の方から見れば汽船の改良すべき点は色々あろうが、乗客の側から云えば船体の構造、機関の種類はどうでもよい、ただ安全で、動揺が少なくて、そして速力が大きければよいのである。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
すなわち汽船が進行を起すと船体がブルブル振動する。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
これはつまり主として機関の上下運動の反動で船体各部の振動を起すためであるから、機関の各部分の重量をうまく取り、反動のないようにすれば防がれる。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
作例 · 標準
沈没した船体から、水中考古学者は貴重な遺物を回収した。
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船体の一部が、岸壁に打ち上げられていた。
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「船体は頑丈に作られているから、多少の衝撃には耐えられるはずだ。」
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