奸邪
かんじゃ
名詞
標準
wicked person
文例 · 用例
それにまた、この龜のこれまでの浦島に對する態度から判斷しても、決してかのエデンの園の蛇の如く、佞奸邪智にして、恐ろしい破滅の誘惑を囁くやうな性質のものでは無いやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
それにまた、この亀のこれまでの浦島に対する態度から判断しても、決してかのエデンの園の蛇の如く、佞奸邪智にして、恐ろしい破滅の誘惑を囁くやうな性質のものでは無いやうに思はれる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
兵馬の権、他人の手に落ち、金穀の利、一家の有たらずして、将帥外に傲り、奸邪間に私すれば、一朝事有るに際しては、都城守る能わず、宗廟祀られざるに至るべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
素顔よりも舞台に出ると細い少しつり上つた眼尻から、高いコツコツの頬骨のあたり、何時もかたく結んだ唇のあたり、何を演つてゐても如何にも小心な他人の気持ばかりを覗つてゐるやうな佞奸邪智と云つた感じを強く与へます。
— 伊藤野枝 『サニンの態度』 青空文庫
夫れ平四郎が奸邪、天下|所皆知也。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
於是乎、憂国之士、奮然|蹶起して、奸邪を芟夷し、孑遺なきを期すべし。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
この少数の佞奸邪智の奴ばかりに横領されて、一般人民を圧倒して置く時には、日本の所有権と云ふものを、これを共に重んずる思想が減じて来る。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
延期論者を呼んで「痴人ナリ」「狂人ナリ」また「国家ヲ賊害スルモノ」といい、その結末に至って、「特リ怪ム、是時ニ当リテ敢テ法典ノ実施ニ反抗セントスル者アルヲ、此輩畢竟不法不理ナル慣習ノ下ニ於テ其奸邪曲策ヲ弄セントスル者ノミ、咄何等ノ猾徒ゾ」と言うておるが如きは、頗る振っている。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
作例 · 標準
その国の政治家は、奸邪な計画を企てて国民を欺いた。
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物語の悪役は、いつも奸邪な笑みを浮かべていた。
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彼は奸邪な心の持ち主だが、表面上はとても愛想が良い。
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