間者
かんじゃ
名詞
標準
spy
文例 · 用例
「いき」が一方に上品と、他方に下品と、かような関係に立っていることを考えれば、何ゆえにしばしば「いき」が上品と下品との中間者と見做されるかの理由がわかって来る。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
それ故に「いき」は上品と下品との中間者と見られるのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
K――楼に入ると直ぐに楼の女から雲水僧の到着を聞かされたので、国太郎の全身は殆ど僧に対する一つの探求心になって、客たちを成るたけ早く部屋々々へ引き取らせ、自分は馴染の太夫の部屋に起きていて終夜、魯八を間者に使って雲水僧の消息を一々探り取らせた。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
僕がな、形を窶してよ、八百屋の小児に生れてよ、間者になって知ってるんだ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
行軍将棊でもな、間者は豪いぜ、伴内阿魔。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
そこで引上げられた縁ですから、あの婆さんもふだんは、さっぱりした風を見せながら、内心、男に引かされる色気と未練があったのだろうと、お通夜の晩に寄ったみんなで話して大笑いでした」 この島は、はじめ本邸の夫人から妾宅のわたくしの家へ女中として間者に入り込ませられた女でした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
元就は、之を敵の間者と知って、わざと膝下へ近づけていた。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
元就は鼓の浦へ着く前、今迄船中に伴って来た例の間者の座頭を捕え、「陶への内通大儀なり、汝が蔭にて入道の頭を見ること一日の中にあり、先へ行きて入道を待て」と云って、海に投じて血祭にした。
— 菊池寛 『厳島合戦』 青空文庫
作例 · 標準
敵国の動きを探るため、彼は間者として潜入した。
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小説の中で、主人公は実は味方の間者であったことが明らかになる。
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間者の情報が、戦の行方を大きく左右した。
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