迫り
せり異読 セリ
名詞頻度ランク #14566 · 青空 0 例
標準
stage elevator
文例 · 用例
赤い攣れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
春の暮家路に遠き人ばかり 薄暮は迫り、春の日は花に暮れようとするけれども、行路の人は三々五々、各自に何かのロマンチックな悩みを抱いて、家路に帰ろうともしないのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
動物園にて灼きつく如く寂しさ迫りひとり來りて園内の木立を行けば枯葉みな地に落ち猛獸は檻の中に憂ひ眠れり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
獨り橋を渡るも灼きつく如く迫り心みな非力の怒に狂はんとす。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
時薄暮に迫り、分列の式既に終りて、觀衆は皆散りたれども、灰色の悲しき軍艦等、尚錨をおろして海上にあり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
やゝ曇り初めし空に篁の色いよ/\深くして清く静かなる里のさまいとなつかしく、願わくば一度は此処にしばらくの仮りの庵を結んで篁の虫の声|小田の蛙の音にうき世の塵に汚れたる腸すゝがんなど思ううち汽車はいつしか上り坂にかゝりて両側の山迫り来る。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
無邪気な可憐な、ほとんど神に等しき幼きものの上に悲惨なる運命はすでに近く迫りつつありしことを、どうして知り得られよう。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
動くは逢見たき欲よりなり、騒ぐは下に恋しければなり」 女は暫時※惚として、そのすゝけたる天井を見上げしが、蘭燈の火かげ薄き光を遠く投げて、おぼろなる胸にてりかへすやうなるもうら淋しく、四隣に物おと絶えたるに霜夜の犬の長吠えすごく、寸隙もる風おともなく、身に迫りくる寒さもすさまじ。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
作例 · 標準
舞台の幕が上がると同時に、舞台昇降機(迫り)がゆっくりとせり上がった。
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劇のクライマックスで、主人公が舞台昇降機(迫り)から登場する演出は観客を驚かせた。
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現代の舞台演出では、ダイナミックな場面転換のために舞台昇降機(迫り)のような機構が不可欠だ。
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