師家
しけ
名詞頻度ランク #36047 · 青空 51 例
標準
Zen master
文例 · 用例
まず、美濃の国中で評判の寺々を歴訪して師家と名の付く老僧たちに会い、疑いのあることは問い、修業の方針を教えられたりしたが、どれも腑に落ちるものはなかった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
かつて少年の頃、師家の玄関番をしていた折から、美しいその令夫人のおともをして、某子爵家の、前記のあたりの別荘に、栗を拾いに来た。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
維新後、西洋崇拝の弊風が天下を吹きめぐって我国固有の美風良俗が地を払って行く中に毅然として能楽の師家たる職分を守り、生涯を貫いて倦まず。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
続いて天保三年の春、師家へ入門の手続をして直ぐに秘曲「翁」の相伝を受けた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
ただ弱冠十六歳で、能楽師家担当の重大責務ともいうべき神曲「翁」の相伝を受けたという一事によって、その当時の黒田藩内の能楽界に於ける利春の声望と実力の如何に隆々たるものであったかが想像される次第である。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
元来無器用な人であったらしく、狂言から仕手方に転向した上村又次郎氏と共にいつも翁から叱られるので有名であったが、それでも屈せず撓まぬ勉強によって福岡地方で押しも押されもせぬ師家になられた事実が、同時に有名であった。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
紅葉門下が秋声一人を除くの外は皆外国語に疎そかであったは師家の厳しい教訓のためであった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
」 師家のお役に立たなかった小指は、またもとの持主に帰らねばならなかった。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
作例 · 標準
彼は高名な師家のもとで十数年にわたる厳しい修行を積み、ついに禅の奥義を授かった。
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師家から与えられた公案を解くため、彼は寝食を忘れて坐禅に打ち込み、自己と向き合った。
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「道場で多くの弟子を教導する師家の立ち居振る舞いには、一点の隙も感じられないな」
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ウィキペディア
師家(しけ)師家(しけ)は禅宗で修行僧を指導する力量を具えた者をさす尊称。また、その資格。古くは一般に嗣法の師僧をさす呼び名だったが、現在では修行道場である僧堂を主宰し、悟達の修行僧に印可を与える資格を有する者をいう。老師 と尊称される。臨済宗では修行僧に公案を与え、その境涯を点検できるのは師家のみとされている。上記の意味から転じて、武術の指導者のこと。必ずしも家元にあたる者を指すとは限らない。
出典: 師家 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0