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妄念

もうねん
名詞
1
標準
conviction based on flawed ideas
文例 · 用例
妄念は起さずに早うここを退かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加な、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
」 と箸の先で突いて見て、「堪らねえ、去年の沙魚の乾からびた頭ばかり、此にも妄念があると見えて、北を向いて揃つて口を開けて居ら。
泉鏡太郎 二た面 青空文庫
あれさ妄念が可恐しい、化けて出るからお止しよといえば、だから坊はね、おいらのせいじゃあないぞッて、そう言わあ。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
強いて斯る妄念を打消さんとて態と大手を振つて甲板を歩み出した。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
――仮装した小按摩の妄念は、その枝下、十三地蔵とは、間に水車の野川が横に流れて石橋の下へ落ちて、香都良川へ流込む水筋を、一つ跨いだ処に、黄昏から、もう提灯を釣して、裾も濡れそうに、ぐしゃりと踞んでいる。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
……そのあとへ、人魂が一つ離れたように、提灯の松の下、小按摩の妄念は、列の中へ加わらずに孤影|※然として残っている。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
小一按摩の妄念も、人混の中へ消えたのである。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
秀|様実はね、大木戸の御前が例の串戯に妖怪談話をお始めなすって、もとこの邸は旗本の居た所で、癇癪持の殿様がお妾を殺したっさ、久しいものだがその妄念が残っていて、今でも廊下へ幽霊が出ると謂って、婦人方を恐怖がらせた奴よ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
作例 · 標準
過去の栄光に執着する妄念を捨てきれず、彼は新しい一歩を踏み出せないでいる。
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「つまらぬ妄念に囚われるな、目の前の現実に集中しろ」と師匠に諭された。
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彼女の心の中には、自分を裏切った相手への復讐という妄念が渦巻いていた。
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