退勢
たいせい
名詞
標準
decline
文例 · 用例
母が父を呼びによこすのは、用があるなしに関らず、実はただ父に床の側へ来ていて貰いたいせいかも知れない。
— 芥川龍之介 『お律と子等と』 青空文庫
風が冷たいせいかも知れない。
— 林芙美子 『貸家探し』 青空文庫
自分がうまい物を食べたいせいであつた。
— 坂口安吾 『私は海をだきしめてゐたい』 青空文庫
自分がうまい物を食べたいせいであった。
— 坂口安吾 『私は海をだきしめていたい』 青空文庫
これも一ツには彼の父が二心なき番頭として今日の主家の屋台骨を築くに尽した功績の大いさにもよるのであったが、また一ツには、トミ子が生来の病弱で、他家に入って主婦の重任を尽しがたいせいもあったのだ。
— その十五 赤罠 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
わたくしは、これも、なにかの場合に機先を制してそれとなくわたくしの頽勢を支えて呉れるいつもの逸作の気配りの一つと思い、心で逸作を伏し拝みながら、さすがに気がついて「一郎は」と、息子のことを訊いてみた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
いまのこの若き心を永遠に失うまいということだったぜ」 父の死によって何となく身体に頽勢の見えたわたくしを気遣い逸作は、この料亭のこの座敷でした十八年前の話の趣旨をわたくしの心に蘇らせようとするのであった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
十回目あたりからベーアのつけていた注文の時機が到来したと見えて猛烈をきわめた連発的打撃に今までたくわえた全勢力を集注するように見え、ようやく疲れかかったカルネラの頽勢は素人目にもはっきり見られるようになった。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
作例 · 標準
かつて栄華を誇った王朝も、やがて退勢を迎えた。
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この伝統産業は、時代の変化とともに退勢の一途をたどっている。
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彼のキャリアも、近年は明確な退勢が見られる。
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