衰える
おとろえる
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #31051 · 青空 1458 例
標準
to become weak
文例 · 用例
すぐ消化され吸収されるものばかりでなく、折々は不消化物も与えないと胃の機能が衰えるようなもので、実験中に起るべき種々の困難に出来るだけ遭遇させ、漸次これを除いて最後の結果に到着すると同時に、目的以外の現象にも注意してそれを等閑に附せないような習慣をつけたいものである。
— 寺田寅彦 『物理学実験の教授について』 青空文庫
けれども、滅びるといって、敢てこの部落が無くなるという意味ではない、衰えるという意味ではない、人と家とは栄えるので、進歩するので、繁昌するので、やがてその電柱は真直になり、鋼線は張を持ち、橋がペンキ塗になって、黒塀が煉瓦に換ると、蛙、船虫、そんなものは、不残石灰で殺されよう。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
高く上がるにつれて頂上の部分のコーリフラワー形の粒立った凹凸が減じて行くのは、上昇速度の減少につれて擾乱渦動の衰えることを示すと思われた。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
(病気の子、このあたりから力が衰える)三男 卵なんて、しょっちゅうたべてるんだもの、いやだい。
— 新美南吉 『病む子の祭』 青空文庫
(このあたりから病気の子の声、とみに衰える)長女 でも、あたしなんだか寒いわ。
— 新美南吉 『病む子の祭』 青空文庫
これは五月三日の夜の事で、城中に居縮んでばかり居ては軍気は日々に衰えるばかりなゆえに、北条方にさる者有りと聞えた北条氏房が広沢重信をして夜討を掛けさせた時と、七月二日に氏房が復春日|左衛門尉をして夜討を掛けさせた時とである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
そう思うと、彼が一旦の恐怖はさらに歓喜の満足と変って、風雨のすこし衰えるのを待ってこの門前から再び歩き出した。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
蝶吉は、確に小包を請取ったので、かくとは思い懸けず、慎みながら、若いから、今も今で、かねていいつけられて窘んだ、花札を引いて、気の衰えるまで負けて帰ったので、済まなさも済まないし、嬉しさも嬉しければ、包んでも色に出る極の悪さ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
作例 · 標準
例句