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飽満

ほうまん
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
satiety
文例 · 用例
そういうことは彼女自身却って若さに飽満していたためかも知れない。
岡本かの子 家霊 青空文庫
老いて何よりも悲しいことは、かつて青年時代に得られなかった、充分の自由と物質とを所有しながら、肉体の衰弱から、情慾の強烈な快楽に飽満できないという寂しさである。
萩原朔太郎 老年と人生 青空文庫
そして飽満の極に達した時、繭を作って蛹となり、仮死の状態に入って昏睡する。
萩原朔太郎 老年と人生 青空文庫
一日に何千何万といふ人命を賭にして此本能に飽満の悦楽を与へるのが戦争であるとは、誰しも云ひ得まい。
夏目漱石 点頭録 青空文庫
」 歳子は飽満に気付いて、あるとき婚約中の良人に訊いた。
岡本かの子 夏の夜の夢 青空文庫
現実の生活に飽満してもなお美を追求する官能は、逞しく喘ぐ。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
今から考えると、嘗ての自分は普通の幸福に飽満してこそいれ、それは性のない外形だけの幸福のような気がする。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
つまり、結婚へ急ぐか、飽満して飽きて仕舞うか、どっちかですね。
岡本かの子 唇草 青空文庫
作例 · 標準
高級ホテルのビュッフェで限界まで美味しい料理を詰め込み、これ以上ないほどの飽満感に浸りながらソファに沈み込んだ。
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現代の物質的に豊かな社会は、人々に飽満をもたらした一方で、精神的な飢えを加速させているのかもしれない。
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三日間の断食を終えた後の一杯の重湯は、普段のどんな豪華な食事よりも深い飽満を与えてくれた。
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